今日もキミに甘え放題

「ねぇ、さすがにやばくない？」
「そうだよ、もう諦めよう？」

「……っ、みんなこの女の味方してバカみたい！」


結局先輩たちは、それ以上なにもすることなくその場を去った。

これはたぶん、みんなのおかげだ。
けれど、どうして……。


「彩葉、大丈夫か！？」
「ゆ、悠く……」

悠くんが駆け寄ってきてくれ、安心感のあまり足の力が抜けてしまう。


「ど、どうしてここに……」
「気付いてないとでも思ってたのか？」

「えっ……」
「先輩たちが彩葉に言葉の暴力をぶつけてたこと」

「……っ、知ってたの？」


隠していたつもりなのに。
まさかバレていたなんて。


「もう同じ失敗はしねぇよ。でも直接言ったところで火に油を注ぐだけだようから、みんなと話してこの日を選んだ」

「えっ……」

「彩葉ちゃん、ごめんね……！
先輩に迫られて怖かったよね」

「まったく、隠せてるなんて大きな間違いだからね！？」


混乱しかけていると、由羅ちゃんと美咲ちゃんもそばにやってきて。