今日もキミに甘え放題
ようやく周りを気にせず、悠くんと一緒にいられる時間がやってきたのだ。
「誰と近くなるかな……」
席替えのことを考えると少し怖い。
特にどんな男の子と席が近くなるのかと、毎回怖かった。
分け隔てなく接してくれる人だと、少なからず最初は話しかけられることが多い。
「席の場所も気になるね。
一番前は嫌だなぁ」
「……そうだな」
「悠くん?なんだか様子が変だよ」
さっきから感情のこもっていない返事ばっかり。
少しは話に乗ってくれてもいいのに。
「別に、席とかどうでもいい」
なんて、いつもより返しが冷たい気がする。
機嫌を損ねているのだろうか。