今日もキミに甘え放題






静かなリビング。

いつもは気にならない、ペンをノートの上に走らせる音だけが耳に届く。


「うー……やっぱりダメだ!」


元々集中力はあるほうだけれど、完全に気が抜けていた。

まさか今日も勉強させられるだなんて思っていなかったのだ。


「ダメじゃねぇよ、手動かせ」
「だって半分以上合ってたんだよ……?」


自己採点をした結果、小テストは半分以上とれていた。

それでも悠くんは許してくれないだなんて。
私の家庭教師かなにかだろうか。


「半分で満足してんじゃねぇよ。
まさかこれでいい点数とか言わないよな?」


強い圧を感じる悠くんに逆らえる気がしない。
おとなしくペンを動かすけれど。

私の計画が大きく狂ってしまう。
本当は悠くんにたくさん甘やかしてもらうつもりだったのだ。

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