今日もキミに甘え放題
「悠くんのバカ……」
「なんか言ったか?」
「ここわからないから教えてって言ったの!」
「ぜったい言ってないだろ……で、どこだよ」
隣に座る悠くんは呆れながらも、私のそばに寄ってノートを覗き込んだ。
それをチャンスだと思い、すかさず悠くんに抱きついた。
「……っ、おい」
「へへ、悠くんだ!」
今回は私の勝ちだ。
油断した悠くんが悪い。
昨日は小テストの勉強を頑張ったのだから、今日はとことん甘やかしてほしかった。
「悠くん、頑張ったごほうびに頭撫でてください」
「頑張ってねぇだろ」
「……ダメ?」
顔を上げてお願いする。
悠くんは優しいから、すぐに折れてくれるのだ。