今日もキミに甘え放題
「こういうときは行動するの速いんだな」
「だってこれから楽しい時間が待ってるんだよ?」
悠くんと一緒に寛ぐのだ。
その時間のほうが勉強よりもずっと好きである。
「ほら、悠くんも早く!」
「わかってるって」
「今日はなに観ようかな……録画してる恋愛ドラマでもいいし、バラエティ番組でもいいね!悠くんはなにか観たいものある?」
「別に、特には。
どうせ集中できねぇし」
もう少し一緒に考えてくれてもいいのに。
ぶっきらぼうな話し方はどこか冷たく感じてしまう。
幼なじみの私はもう慣れたけれど、みんなこれが怖いと思うのだろう。