今日もキミに甘え放題
「ゆ、悠くん……?」
なぜか私の反対側に顔を向けてしまい、悠くんの表情すらわからなくなる。
結局彼は、私になにをしようとしたのだろう。
頭にクエスチョンマークが増える中、リビングにやってきたのはお母さんだった。
「お母さん!おかえりなさい」
「ただいま!
今日は早くあがれたのよ」
今日は朝の宣言通り、本当に早く帰ってきてくれたため、嬉しかった。
「悠二くんもいらっしゃい。
今すぐご飯作るから待っててね」
「いつもすみません、お邪魔してます」
「そんな改まらなくていいのよ。
気楽に気楽に!」
お母さんはいつも以上に気分が上がっているようで、別室で着替えた後、すぐに料理の準備にかかった。