今日もキミに甘え放題
けれど……。
「うー……、お父さんが悠くんを奪ってる……」
「彩葉ったら。悠二くんのことが大好きなのね」
本当は悠くんと一緒にいたいのに、少しお酒が入ったお父さんばかりが彼と話していて。
私はソファにポツリと座り、少し離れたところからふたりをじっと見つめることしかできない。
そんな私に気づいたお母さんが笑いかけてきた。
「うん、大好き。
せっかく夜までいられると思ったのに……」
「そうねぇ、でもお母さん思うの。彩葉、そろそろ悠二くんから離れたほうがいいかもしれないって」
「えっ……?」
お母さんが私のとなりに座ったかと思えば、突然そんなことを言われてしまう。