今日もキミに甘え放題
「少なくとも彼は迷惑してるみたいよ。
ね、清水」
思わず肩が跳ねた。
突然谷野さんが悠くんに話しかけたからだ。
「うるせぇ……」
「本当は清水と席を変わりたいけど……あたしたちの担任、うるさいからね」
「お前の事情とかどうでもいい」
「あれ、いつになく不機嫌じゃない?あたしなら天使の……うん、彩葉ちゃんのとなりだったらすごく嬉しいのに」
「えっ……」
谷野さんの言葉に反応してしまう私。
今のはきっとフォローだろうけれど、なんだか嬉しい気持ちになった。
すると谷野さんは私に視線を向けるなり、ニコッと微笑んでくれた。
女の私でもドキッとするほどきれいで、目を奪われてしまう。