今日もキミに甘え放題
きっと由良ちゃんは他にも仲良くしている人がいるはずだ。
それなのに私と一緒にいてくれて。
本当に由良ちゃんがいなかったら、私はぼっちだったかもしれない。
「あ、彩葉が嬉しそう。
どうしたの?」
「なんだか幸せだなって」
「このかわいいやつめー!」
「わわっ」
どうしてか、由良ちゃんに頭を撫でられてしまう。
「由良、いいなぁ。
あたしも彩葉ちゃんとそんな関係になりたい」
「私たちは1年からの仲だもんね、彩葉」
その様子を見て、どこか美咲ちゃんが羨ましそうなのは気のせいだろうか。
そんな関係って、なにを指すのかもわからなくて。