最後の夜
目を覚ますと、見慣れない部屋にいた。

白い天井と、青のカーテン。

今流行りの液晶テレビと、木目のクローゼット。

外はかなり明るくて、時間を確かめたくて時計を探す。

ふと隣に人の体温を感じて右を振り返る。

「…創祐!?」

私の右側には上半身裸の創祐が寝ていた。

「は?え?何?どおいう事?」

今世紀最大に取り乱している。

私はちゃんと服を着ているあたりから、何も無かった事を知る。

良かった…安堵のため息をついた。
< 5 / 33 >

この作品をシェア

pagetop