僕がずっとそばにいる



でも、ハルは生まれつき耳が聞こえなかった。



私は、ハルともっと仲良くなりたくて手話を覚え始め、コミュニケーションは筆談をしたり手話をやったりした。






ある日、ハルが嫌がらせをうけた。





『キモイ』 『耳なし』 『バカ晴』




そんな言葉がハルの筆談用ノートに書かれていた。




(ひどい・・・・・。)




私は、いじめっ子達に勢いよく迫る。





でも、相手は体格のいい男子三人組。




すぐに殴られてしまう。




(負けない・・・・・・!!私がハルを守るんだ!)




そして取っ組み合いが始まる。




教室が騒然となり、急いで先生が止めに入り、取っ組み合いは終わった。




私は、保健室に運ばれ手当をしてもらった。



ガラガラ・・・。




保健室の扉が開いてハルが心配そうな顔をして私のもとに近づいてきた。



《大丈夫?》





「うん・・・。」





《ぼくのために、ありがとう》




ハルは私に向けて優しい笑顔を浮かべる。




その瞬間から私は初めて恋をした。

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