陽点 心の中の太陽
予定よりも ずっと早く
私は 就職して半年で 会社を辞めて 栄二と結婚した。
栄二は 就職した会社で 地方に配属されたから。
1人暮らしの 経験がない栄二。
生活の不便を 結婚で 解消しようとした。
週末になると 私を 呼び寄せて。
結婚を 急ぐ栄二に 私は 根負けしてしまった。
私自身 慣れない 社会人生活で
毎週 3時間もかけて 栄二の部屋に 通うことに 疲れてしまった。
「クミ、仕事辞めて こっちに来いよ。」
「うーん。でも 栄二のお給料だけじゃ 生活 大変じゃない?」
「こっちで パートでもすればいいよ。」
「そうだね。真剣に 考えようか。」
私は 夏休み明けに 辞表を出して 9月末で 仕事を辞めた。