陽点 心の中の太陽
泥沼にはまるって こういうこと なのかな。
抜け出すタイミングを 失って。
どんどん 栄二との生活に 縛られていく私。
夫婦2人だけの 生活だったら 簡単に解消できたのに。
美由紀が 生まれて。
子供が 1人の時に 思い切っていれば。
でもまだ 私は 栄二に対する期待を 捨て切れなかった。
そのうち 直哉が 生まれて。
2児を育てる不安が 私を 留まらせた。
期待は ほぼ 諦めに 変わっていたけれど。
その上 家まで 買ってしまったから。
私は これを運命だと 思うことにした。
心を 氷らせて。
何も 感じないように 訓練して。