陽点  心の中の太陽

美由紀は 私の 一番の 理解者だった。


「ねえ。ママは 何で パパと 結婚したの?」


栄二の性格を よく知っている家族。


「何でだろう。若気の至り?世間知らずだったのよ。」


子供達が 小さな頃は 私も 栄二を立てていた。


でも 成長すれば 自分で見抜く。

いくら 私が 隠しても。



「パパは 自分が一番、子供は二番だもんね。」


美由紀が 小学校に 入学した頃に 言った言葉。


そんなに 小さな頃から 子供達は わかっていた。




自分の父親が 友達の父親と 違うことを。



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