竜王様、ごはんの時間です!~グータラOLが転生したら、最強料理人!?~
「素敵なお名前ですね」
「えっ?」
 素直に思ったことを伝えると、なぜか絶句する竜王様。
「照れるな、ラファ」
「照れておらぬわ!」
 またバーガンディーさんに突っ込まれていました。さっきもこのくだり見たな。
「そういえば竜王様、お仕事中じゃないんですか?」
「今は休憩中だ」
「そうなんですね。休憩時間にお付き合いさせてしまってすみません」
「かまわぬ」
 私たちがたわいない話をしている間にも、スプルース様は黙々と作業を進めていました。
「できた」
 そう言ってスプルース様が魔法陣を消すと、ふわりと地面に着地した冷蔵庫。
「すごーい! 業務用冷蔵庫だ~! めちゃ大きい!」
 厨房はお城の食事をすべて担っているのでかなり大きなサイズを注文していたのですが、これ完全に業務用。
「ちゃんと涼しい!」
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