竜王様、ごはんの時間です！～グータラOLが転生したら、最強料理人!?～

「竜王様に間違ってお出ししたというスープのことね？　フォーンも食べにきているらしいじゃない」
　そうですよ、フォーンさんは相変わらずお小言を言いつつも賄いを食べにきてますよ。
「まあ、ライラが変えたことは些細なことだけど、なかなか大きな改革だったねぇ」
　そう言うとトープさんは、賄いのことから冷蔵庫のことまでを、簡単に説明しました。
「……順番に休憩、ね」
「そう。ピリピリしていた頃より格段にミスは減ったかな」
「そう……」
　ウィスタリアさんは、黙り込んでしまいました。
　ん～。あまり難しく考える必要はないと思うんだけどな～。眉間にシワを寄せていると、美人が台無しですよ！
「どうぞ。お菓子でも食べて、ゆっくりしていってください。お茶はセルフサービスです」
　私はクッキーをウィスタリアさんの前に置いてから、お茶セットも案内しました。
「あら、あなたが……」