竜王様、ごはんの時間です！～グータラOLが転生したら、最強料理人!?～

「そうだよ、忙しくなる。でもライラのレイゾウコのおかげで以前より楽にできそうだ」
「ほんとですか～？」
「ああ。よかったらメニューを考えるの手伝っておくれ」
「もちろん喜んで！」
「それ以外は手伝いいらないから」
「デスヨネ～」
　必要とされてうれしいです。そうとなれば作り置きレシピ、たくさん思い出しておきます！

　厨房が忙しくなったと同時に、お城全体がバタバタと慌ただしくなってきました。
「大量のワイン……ああ、レベルは落とすな。どれも最高級品で。そうだ、城の威信がかかっている」
「飾りつけも早急に手配せねば……」
「食器類は一点の曇りもなく磨いておくように。グラスもだ」
　メイドさん全員が忙しいんだけど、とりわけフォーンさんはひとりで、めちゃくちゃテンパっています。大変なのはわかるけど、みんなおんなじだっつーの。
「そんな、仕事をひとりで抱え込まなくてもいいのに」