竜王様、ごはんの時間です!~グータラOLが転生したら、最強料理人!?~
「彼はいつもああなのよ。誰も気にしてないわ」
「そーなんですね」
 ウィスタリアさん以下メイドさんたちも、フォーンさんのことはスルー。もしくは適当に相づちを打ってやり過ごしています。
 そんな扱いにちょっと笑いがこみ上げてくるやら気の毒やら……って、私が手伝えることはひとつもないんですけどね! 残念。

「お城でパーティーかぁ。私、パーティーなんて初めてだわ」
「そうなんだ。まあ、ここでパーティーっていっても、そんな頻繁にはしないけど」
「王様って、毎晩のようにパーティーしているイメージだったけど、ここにきて覆されたわ」
「どんなイメージだったのよ~」
「ん~。パリピ?」
「なにそれ」
 一日の仕事を終えて部屋に帰り、マゼンタとたわいのないおしゃべりをしています。乾いた洗濯物をきちんとたたむマゼンタと、ベッドに転がりダラける私。
「竜王様は派手なことがお好きでないから」
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