竜王様、ごはんの時間です!~グータラOLが転生したら、最強料理人!?~
 バーガンディーさんが扉を開けてくれたので、そこから中を覗き見ました。
 厨房は、バーガンディーさんと私が入ってきたのにも気がつかないくらい大忙しの様子で、十人くらいの人が動き回っています。
「ここでお城の食事を全部作ってるんですね?」
「そうだ」
 見ている間にもいろんな食材が運ばれていきます。
「前菜の野菜は?」
「ここに!」
「しっかり冷やすんだよ。傷むのが早いからね」
「はい」
「盛り付け用の皿も準備を!」
「どの色にしましょう?」
 料理する人、食材を準備する人、食器類を出す人などなど。
 厨房内を所狭しといろんな人が動き回っています。
「食事の準備の真っただ中ですね」
「そうだな。って言っても夕飯にはまだ早いが」
「?」
「ああ。見てみろ」
 バーガンディーさんが示したところに時計がありました。
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