竜王様、ごはんの時間です!~グータラOLが転生したら、最強料理人!?~
「違いますぅ。休憩ですぅ。そう言う竜王様こそサボりじゃないんですか? インディゴ様に怒られますよ~」
「余は少し息抜きに来ただけだ」
「一緒じゃないですか」
 竜王様と私が軽い応酬をしている横では、庭師さんが「りゅ、竜王様が……恐れ多い……」なんて言ってひれ伏していました。
 そうだ、この人竜王様じゃないですか! ど偉い人なんだった!
 ついいつもの調子で馴れ馴れしく話してしまったけど、本来はお目にかかるのも難しいくらいに偉い人なんだった(のわりにはよく会うけど)。
「えーと、竜王様におかれましては、今日もご機嫌麗しゅう?」
 私も庭師さんにならってひれ伏すと、「なにを今さら」とまた笑われました。
「もうよい。ほら面を上げろ。ちょうどいいから少し散歩に付き合え」
「あ、はい」
 竜王様に誘われて、散歩のお供をすることになりました。

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