竜王様、ごはんの時間です!~グータラOLが転生したら、最強料理人!?~
 ついうっかり声が出てしまいました。
「あれ?」
 逆光のせいで、そのシルエットしか見えていなかった竜王様。一瞬光って見えたのは、あの美しい黒ヒスイの瞳? まさか、この距離でそんなものが見える?
 でも一瞬、目が合った、気がしました。
「うお。まぶしい」
 するとその刹那、ものすごくまぶしい光が目に入ってきました。
 竜王様の向こうの光源がまともに目に入っちゃった。竜姿の残像がくっきりまぶたに焼きついています。
 あまりのまばゆさに目を閉じた時。
 ドーン! という、めっちゃ大きな音が辺りに響きました。
 なになに、なにが爆発した!?
 チカチカする視界で上空の、竜王様に目をやると……あれ? 敵の数、減っていません? いやさっきより絶対、減っている! 半分くらい、いなくなっている! この一瞬の間になにがあった?
< 211 / 371 >

この作品をシェア

pagetop