竜王様、ごはんの時間です!~グータラOLが転生したら、最強料理人!?~
お城の、尖塔のどこかでしょう。薄暗い螺旋階段を何階分もぐるぐる上がった先に、その部屋はありました。鉄製の扉は頑丈で、顔の高さくらいのところに覗き窓があるだけです。
「入れ」
「はい」
「出るなよ、絶対に出るなよ!」
「それは『押すなよ押すなよ』的なやつですか?」
「なんだそれは」
そりゃそうですね。というか、今そんなギャグやっている場合じゃないっつの。
首をかしげたままのフォーンさんの横を通り、私はひとり、部屋の中に入りました。
「入れ」
「はい」
「出るなよ、絶対に出るなよ!」
「それは『押すなよ押すなよ』的なやつですか?」
「なんだそれは」
そりゃそうですね。というか、今そんなギャグやっている場合じゃないっつの。
首をかしげたままのフォーンさんの横を通り、私はひとり、部屋の中に入りました。