竜王様、ごはんの時間です!~グータラOLが転生したら、最強料理人!?~
「あの~、それ、手伝います」
 できそうなことを探していると、食材を運んでいる人がいたので声をかけてみました。
「邪魔」
 そっけなく返された上に『邪魔』て。
 へこみそうになるけど気を取りなおして……そうね、運ぶのが邪魔なら、違うことをしよう。なにができそうかしら?
 調理する人、食材を切る人、食材の下準備をする人。できあがった料理は竜王様に出すものだろうから、私レベルが手を出すわけにいかないでしょ。このあたりはパスしよう。
 そうだ、お皿なら並べられるわ。
「これはどうすればいいですか?」
 テーブルいっぱいにお皿を並べている人の横に行ってみました。
「自分で考えろ、忙しいんだ」
< 25 / 371 >

この作品をシェア

pagetop