竜王様、ごはんの時間です！～グータラOLが転生したら、最強料理人!?～

　こちらの迎撃態勢も必要なので、狼煙の返事を上げるのは次の日ということになりました。
　なので私はおとなしく牢屋に出戻り。
「あ、ご飯食べそびれた」
「あとでこっそりなにか持ってきてあげるわ。少し我慢して」
「ダイエットと思ってがんばる！」
「？　まあいいわ。じゃあ」
　カシャンと、静かに鍵を閉めると、マゼンタはまた音もなく戻っていきました。

　あれからみんなで相談して決めたのは、竜王城の敷地内に引き入れたところで、潜んでいた使用人さんたちがいっせいに飛び出し、捕まえるという作戦。
「でもな～、なんか穴があるっていうか。簡単すぎるというか」
　ヴァヴェル兵が何人来るかもわからないから、もしかしてこちらの人数が少なかったりしたらまずいじゃない？　できれば向こうが応戦できないような状態に持ち込みたいんだけど、なんかいい手は……？
「あ、そうだ」