竜王様、ごはんの時間です!~グータラOLが転生したら、最強料理人!?~
ちなみにお城にいた時は、最初こそ厨房の片隅でカピカピに乾燥していた海藻を使って出汁を取りましたが、竜王様が召し上がるようになってコンスタントに必要になってからは、出汁用の海藻を厨房の裏で天日干しして、わざわざ作っていました。
──今もあれ、やっているのかなぁ。竜王様、お味噌汁飲んでいるのかなぁ。
「ご要望にお応えできなくてすみません」
出汁昆布のことを思い出して、ついでに竜王様のことまで思い出してボーッとしていたら、商人さんがすまなさそうにしています。
違うの違うの! 欲しいものがなくてしょぼくれているんじゃないから!
「いやいや、大丈夫です!」
うん、大丈夫。トープさんは私なんかよりはるかに料理上手だから、私よりもっとおいしいお味噌汁を作っているはず。大丈夫。
「じゃあ……モーブさんに、ちょこっと海藻の端っこを分けてもらおうかな」
──今もあれ、やっているのかなぁ。竜王様、お味噌汁飲んでいるのかなぁ。
「ご要望にお応えできなくてすみません」
出汁昆布のことを思い出して、ついでに竜王様のことまで思い出してボーッとしていたら、商人さんがすまなさそうにしています。
違うの違うの! 欲しいものがなくてしょぼくれているんじゃないから!
「いやいや、大丈夫です!」
うん、大丈夫。トープさんは私なんかよりはるかに料理上手だから、私よりもっとおいしいお味噌汁を作っているはず。大丈夫。
「じゃあ……モーブさんに、ちょこっと海藻の端っこを分けてもらおうかな」