竜王様、ごはんの時間です!~グータラOLが転生したら、最強料理人!?~
竜王様以下、お城のみんなの賄いを作るわけじゃなし、ここで作るスープの量は知れているから、少し分けてもらうくらいで大丈夫でしょう。
それを裏庭の日あたりのいいところで乾燥させて──と、考えていたら。
「端っこを使わなくても、売り物にならない海藻がありますよ! あなた、それをお分けしたらどうかしら」
商人さんの奥さんがニコニコしています。
いつも仲よく行商に来ているこのふたり。旦那さんのお父さんが漁師で、獲れた魚介類を息子夫婦が売りにくるというスタイル。いつも獲れたて新鮮なものを持ってきてくれるので、入荷日にはその海鮮目あてのお客様がどっと増えるんですよね。
──っと、話が逸れちゃったけど、なになに? 売り物にならない海藻ですって?
「ああ、そうだね。レイラさん、これどうですか?」
それを裏庭の日あたりのいいところで乾燥させて──と、考えていたら。
「端っこを使わなくても、売り物にならない海藻がありますよ! あなた、それをお分けしたらどうかしら」
商人さんの奥さんがニコニコしています。
いつも仲よく行商に来ているこのふたり。旦那さんのお父さんが漁師で、獲れた魚介類を息子夫婦が売りにくるというスタイル。いつも獲れたて新鮮なものを持ってきてくれるので、入荷日にはその海鮮目あてのお客様がどっと増えるんですよね。
──っと、話が逸れちゃったけど、なになに? 売り物にならない海藻ですって?
「ああ、そうだね。レイラさん、これどうですか?」