竜王様、ごはんの時間です！～グータラOLが転生したら、最強料理人!?～

「う～ん……いや、食べたことはないんだよ。もっと身近なところで噂になってた的な……」
　ギクギクッ！
　やばいです。騎士さん、それ以上は思い出したらダメ～っ！
「モーブさんモーブさん」
「うん」
「やばいです。勘づかれそうです」
「だね。ここは最後までしらばっくれるよ」
「お願いします！」
　モーブさんをこっそりつつけば、モーブさんもこの状況を理解してくれていました。
「あ～、じゃあきっと、同郷の料理人から聞いたんじゃないのかい？」
「そうかなぁ」
「そうだって」
「う～ん……」
　モーブさんが強めに押しきってくれたので、騎士さんは納得がいかない感じでしたが引いてくれました。
　でもこれ、思い出すのも時間の問題ですよね……。
「どうしよう、バレたかもしれません」
「ああ。時間の問題だね」

　ランチ営業を終了してから、いったんラピスさんが家に帰った隙を狙って、速攻で対策会議です。