竜王様、ごはんの時間です！～グータラOLが転生したら、最強料理人!?～

「ふうん。まあ、たしかに、料理以外は壊滅的だもんね」
「おっしゃる通りです」
　実はひそかにカタヅケラレネーゼは今でも健在。きちんと整理整頓されたマゼンタのスペースとは違い、なんとなく雑然とした我がスペース。
　あ、でも前世の反省は活かして、床にはなにも落ちていませんよ！　洗濯して乾かした着替えを、ベッドの上にたたまず放り出しているくらいですよ！　ん？　変わってないだろって？だって明日着るんだもん、たたまなくてもよくない？
「ところで、私のエプロン知らない？　洗濯から戻ってきてから行方不明なの」
「マゼンタのエプロン？」
　メイドさんたちは各自、自分の持ち物がわかるように印をつけています。いつもキチッとしているマゼンタがなくし物って、珍しいですね。
「洗濯場から戻ってきたのをガバッと運び込んだのは覚えてるんだけど……それ以降、たたんだ覚えがないのよね」
「ふむ」