竜王様、ごはんの時間です！～グータラOLが転生したら、最強料理人!?～

　あ、片づけといえば。竜王様の背中に落っこちてきた日にはいていたスカートのポケットに、よくわからない謎の筒が入っていたんですが、これはなぜか『なくしてはいけないもの』と潜在的に思って、ちゃんとベッドサイドの引き出しの中にしまっています。なぜか、本当にわからないけど。それ以外は、他人から見ればぐっちゃぐちゃのままです。
「ふふふ、もうこれは仕方ないからあきらめてるけどね。それより、ライラがみんなにおいしいマカナイ作ってくれるようになって、すごく働きやすくなったのは感謝してるよ」
「そう？」
「ええ。少しでも座ってご飯を食べられるようになって、余裕が出てきたもの」
「そう言ってもらえるとありがたい」
「ライラが来るまで、誰もそんなこと気にしたことなかったわ」
　目の前にある仕事を完璧にやることに気を使いすぎていたのよね～と、マゼンタがため息をつきました。