隣の席で青春くん
「え、新島くんと付き合ってるんじゃ」
「は?誰が?」
「新島くんと六花ちゃん?が…」
「付き合ってないし!!!」
六花ちゃんはじろりと新島くんを睨む。
「だから嫌なのよ!あんたと一緒に行動するとすぐ噂される!」
「俺だってお前みたいなじゃじゃ馬ごめんだねー」
「うるさい!悪魔!」
……こんなに言い合ってるのに、yuzuは興味無さそうにしている。
「俺とこいつは付き合いが長いってだけ。彼氏彼女ではないからね」
「はぁ…」
くれぐれも誤解しないように、と新島くんに釘を刺される。
「そうだよ!六花が好きなのはずっと、ずっーとゆずなの!」
そう言いながら六花ちゃんはyuzuに抱きつく。
…こんな可愛い子がこんな可愛い事を言ってるのに、yuzuは微動だにしない。
…冷血だなぁ。
「分かりました。とりあえず、この事は他言無用にしますから。では、そのプリント明日頼みます」
「「………」」
色々な事があって頭がパンクしそう。
まさか、赤澤くんがyuzuだったなんて。
ギィィィー
バタン
「…やけに冷静な子だね、あの子」
「ゆず?何笑ってんの?」
「…別に」