隣の席で青春くん
「あはは、面白いね新島くん」
「……面白いって」
ムスッとした表情で、ペットボトルの蓋を開ける。
「大丈夫大丈夫、新島くんならすぐに彼女出来るよ」
「そうかねぇ」
「私が保証するよ」
「…ありがと」
なんだ、新島くんってこんな人だったんだ。
話しやすいし、面白いし、優しい。
「俺のことは葵って呼んでよ、彩ちゃん」
「え?いいの…?」
「なんで駄目なんだよ、逆に。そっちの方が仲良くなれるだろ?」
「それじゃ、葵くん…で」
「うん、よろしく、彩ちゃん」