隣の席で青春くん
「赤澤くん、さっきのってお姉さん?」
「母親だよ」
「え!?」
さっきのがお母さん…?
どう見てもお姉さんにしか見えなかったけど…
「赤澤くんのお母さん、モデルか何か?」
「もういいだろ。ほら」
トン、と背中を押されて、赤澤くんがドアを閉める。
赤澤くんの部屋は、黒色で統一されており綺麗でとても男子の部屋とは思えない。
いい匂いするし…
でも、本棚には沢山の雑誌や小説が並んでいて…そこは、yuzuって感じだな。
「キョロキョロしすぎ」
「あっ、ご、ごめん…」
「これ」
ピラッと机に置かれた紙。
その紙を見て、目を丸くする。
「ん?これは…?」
「台本」
「台本……?」
そこには、脚本、演出、タイトルなどが書かれていて。
「っえ!?」
タイトルを見て驚愕した。