隣の席で青春くん
そこに居たのは、お風呂上がりの赤澤くん。
ゆ、湯上り……!
少し濡れている髪の毛、ダル着、火照った肌。
……yuzuのお風呂上がりを見れるなんて、貴重すぎる。
なんか、芸能人の完全オフって感じ。
「あら柚月いつもよりお風呂早かったのね」
「…」
「柚月もカップケーキ食べる?」
「いらない」
「え〜お母さん寂しい」
「…明日食べるから。佐伯さん、部屋行こ」
「え、部屋って…」
「漫画の続き、読まなくていいの?」
「はっ、忘れてた。読みたい!」
残りのカップケーキを口にしまって、アイスティーを飲み干す。
「ご馳走様でした。とても美味しかったです」
「はい、お粗末さまですー!おやすみ、彩ちゃん」
「おやすみなさい」
赤澤くんの後ろを追い、階段を上がる。
…さっきの事があってから、少し気まずいけど…
「何巻から?」
「えっと、8巻から…」
「はい」
赤澤くんは何も気にしてないみたいだし、意識することないよね。