隣の席で青春くん
「…」
無言でスっと英語のプリントを渡してくる赤澤。
「…」
私も、無言で隣に自分のプリントを差し出した。
…ふん、ずっと学校休んでたんだから、点数低いに決まってる。
大袈裟にバツつけてやる!!
教科書を見ながら採点していく。
…正解。
これも、正解。
じゃあこっちは……正解。
「…」
何こいつ!!
頭良!!自宅勉強でもしてたわけ!?
難しい文法まで、細かく合っている。
…カンニングでもしてんじゃないの?
字は綺麗で読みやすいから、そこだけは褒めてもいいけどね。
「…はい」
結局満点のプリントを渡すと、バツだらけの私のプリントも返ってきた。
…悲惨なプリントだ。