隣の席で青春くん


先生への用事が終わった後、1度教室へ戻り荷物をとって屋上へ向かう。




…屋上へ行く習慣ができてから、学校へ遅くまで残るようになって。



教室には殆ど生徒は残ってないし、グランドから聞こえてくるのは部活中の声。



夕暮れの景色の中、廊下の窓からたまに涼しい風が吹いてくる。



こんな景色も、屋上へ行くことが無かったら知らなかったのかも。




ギイィィー




「あ、彩ちゃん早かったね〜」



「ふん」



葵くんと、六花ちゃんと…柚月。



このメンバーにも、やっと慣れてきた。





「今年の文化祭は六花来れるの?」




葵くんからの問いかけに、六花ちゃんは視線を逸らした。




< 72 / 84 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop