世界No.1の総長と一輪のはにゃ
しばらくの間花莉を抱きしめていたら、
「にゃーにゃー」
と耳元で何回も鳴く。
腕を解いてあげると、すぐにコンビニの袋を咥えて俺をじっと見つめる花莉。
……腹減ったのか?
「…食いてぇの?」
「にゃあ」
そう返事をするかのように鳴く花莉。
…猫ってプリン食えんのか?いや、人間として見るべきなのか?
まぁ、食いてぇならいいか。花莉のために買ったプリンだし…
「…ソファおいで」
コンビニの袋を持って立ち上がって、ソファまで移動。
小さい花莉はハイハイしながら俺のあとをついてくる。
…可愛い
ソファの上に腰を下ろすと、花莉は床にちょこんと座って俺を見上げる。
猫みてぇにジャンプとかできねぇのかも
そう思い、花莉の脇に手を入れて抱き上げた。花莉を隣に座らせると、俺の膝の上に乗ってくる。
花莉はもともと軽いけど、小さくなった分さらに軽い。