最高ランクの御曹司との甘い生活にすっかりハマってます
遠くからでも恐ろしいくらいのオーラがあって、かなり広いレストランなのに、どこにいてもすぐに見つけられた。


ただ食事をしてるだけなのに、見た目も、仕草も、全部がカッコよくて素敵で。


よく私はチラチラ隠れて見てたな……


まるで、ストーカーだよね。


なのに、その人が今は私のすぐ隣にいるんだから、人生って本当にわからない。


ほんの少しの時間でも、絢斗の笑顔に癒されて、その時だけは嫌なことを忘れることができた。


マスターの作るとても綺麗な色のカクテルを飲んだら、少し酔ってしまったみたい。


「そろそろ帰ろう」


絢斗は、そう言って、少しフラフラしてる私の手を握って、時々体を支えながらマンションまで連れ帰ってくれた。


手を繋いで歩く2人を、道行く人達はどんな風に見てたんだろう?


萌佳が言ったように、「あの2人は全然釣り合わない」って……


そんな風に見えてるのかも知れないと思うと悲しくなった。
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