最高ランクの御曹司との甘い生活にすっかりハマってます
一花の優しい穏やかな雰囲気。


ナチュラルな化粧で可愛らしい顔、笑うとえくぼが出て。


ピンと伸びた背筋が凛として見えて、スタイルの良さにも男として魅力を感じた。


全てにおいて俺の好みを超えていた。


毎日の仕事に一生懸命だった俺に、安らぎを与えてくれる人。


そんな女性に初めて出会えたと思った。


決して大袈裟ではなく、心からそう感じでいた。


その時、特別な女性がいなかった俺は、そのまま海外に戻ってからも、1年間ずっと一花のことだけを想っていた。


たった一日だけ、遠くから見ていただけだったのに……忘れることはできなかった。


父から「グレースホテル東京」の総支配人に任命された時はかなり驚いたが、一花に会えると思うと素直に嬉しかった。


着任してからは仕事に慣れるのに必死だったが、それでも毎日、彼女の存在に癒されていた。
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