最高ランクの御曹司との甘い生活にすっかりハマってます
今度は涙声? 感情の起伏が激しい人だ。


「私、好きな人がいて、それが総支配人だって言ったら、一花は……あなたと総支配人は釣り合わないって、そんなひどいこと言うんです」


一花が、そんなことを言うはずがない。


それに、島田さんが俺のことを好きだと言うのも、本当なのか嘘なのかわからない。


言葉に信ぴょう性がなく、まるで作り話を聞いているような感覚に陥る。


「もうこれ以上、一花のイジメに耐えられません! 助けて下さい。私、本当に総支配人のことが好きなんです。だから、私を守ってくれませんか? 総支配人と釣り合うのは誰か、一花にわかってもらいたいんです」


「島田さん。君は、自分で何を言ってるのか分かってるのか?」


少し口調が荒くなる。


「総支配人。私のこと好きにしてもいいです……」


そう言って、急に、島田さんは俺に抱きついた。
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