最高ランクの御曹司との甘い生活にすっかりハマってます
「あ、すみません。ちょっと考え事をしてました」


「別に構わない。オレンジティー入れたから」


美味しそうな透き通った紅茶、黄金色がとても綺麗だ。


マンションに2人でいる時は、なるべく笑顔でいるように心がけてるのに、ちょっと暗い顔してたかな?


「ありがとうございます。いただきます」


爽やかでスッキリとした味わい。


「美味しいです、オレンジの良い香りがして。すごくホッとします。本当に……ありがとうございます」


こんな風にいつも変わらない優しさをくれる絢斗。


ホテルにいる時は、お客様のために一生懸命になって、そのお客様からいただく笑顔にずいぶん支えられてる。


でも、やっぱり……


1人なるとどうしてもいろいろ考えちゃう自分がいて、頭がぐちゃぐちゃになってしまうんだ。


そんな時には、こうして側で絢斗が癒してくれるから……


だから、何とか踏ん張れてる。
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