最高ランクの御曹司との甘い生活にすっかりハマってます
総支配人として本当に大変な時なのに、すごく申し訳ないよ。


ねぇ、絢斗。


ただのホテルの従業員である私にここまでしてくれるのはなぜ?


どうしてそんなに優しいの?


私、毎日、毎日、どんどん絢斗を好きになってしまってる。


心の中が絢斗で埋め尽くされていくのがわかる。


なのに……


もし今、同居も、彼女のフリも、全部解消されたら……そう思うだけですごく怖いよ。


私、絢斗の側にずっといたい。


一緒にいたいのに……どうしてあなたはそんなに遠い人なの?


「わ、わかりました。フランスに連れていって下さい」


苦しいくらいの不安を隠して、私は言った。


「ああ。何も心配しなくていいから」


そう答えて、絢斗はフランス旅行のだいたいの予定を話してくれた。


細かなところは、いろいろ秘密みたいだったけど。


何だか不思議、絢斗とフランスでのことを話していたら、綺麗な景色を見たり、美味しいものを食べたり……って……
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