最高ランクの御曹司との甘い生活にすっかりハマってます
ロビー、フロント、レストラン、ショップ、お部屋……


もちろん全てを見ることはできないけど、主立ったところを案内してもらい、いろいろ勉強になった。


こちらの従業員の方とも、絢斗を通じて少しコミュニケーションも取れた。


文化や芸術、お国柄など、日本とは違う部分もたくさんあるけど、お客様を最大級におもてなししたいという思いはどちらも同じなんだと強く感じた。


嬉しいことに、こちらのコンシェルジュの中にも日本語が話せる人がいて、とても綺麗な女性で、たぶん、私より少し年上かな? という印象だった。


彼女は、とても日本が好きで、いつかまた日本に行ってみたいと話してくれた。


コンシェルジュの仕事のことも含め、この人ともっと話がしたいと思ってしまったけど……


でも、今は、さすがに勤務中だしな。


私がためらっていると、そんな気持ちを察してくれたのか、絢斗は彼女が仕事を終えてから一緒に食事をしては? と提案してくれた。
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