最高ランクの御曹司との甘い生活にすっかりハマってます
控え室には、絢斗のご両親、私の両親も待機してくれてる。


式が始まったら、ホテルの副総支配人を始め、数人のホテルマンが参列してくれることになってる。


山内さん、茅野君も。


そして、実は、工藤様も……


少しだけ式を見にきてくれるらしい。


あれから、しばらくご自宅に戻っていたけど、今はまた新しい作品を執筆するために、「グレースホテル東京」に宿泊されていた。


昨日、中庭に呼ばれて久しぶりに2人きりで話をした。


中庭の桜も満開を迎えて、とても綺麗だった。


『明日だね、結婚式。本当に……おめでとう』


『工藤様。ありがとうございます』


『1年前、ここで君と話した後、ホテルで書いていた小説がすぐに完成して発表したけど……』


『はい、素晴らしい作品でした。一気に全部読ませていただきました』


『ありがとう……だけど、次の作品がどうしても書けなくてね……』
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