最高ランクの御曹司との甘い生活にすっかりハマってます
その時、軽く風が吹いて、工藤様の髪が揺れた。


そして、桜の花びらが1枚…


ひらりひらりと舞って、その髪にそっと止まった。


『工藤様…失礼致します』


私は背伸びをして、舞落ちた花びらを取って工藤様に手渡した。


『ありがとう…綺麗な花びらだね。桜は美しいけど、儚い。嬉しいけど、切ない。君は…そんな桜みたいに、とても綺麗だ。でも、桜みたいな人生は送らないで…』


『工藤様…本当にいろいろとありがとうございました。工藤様に出会えて、私は…本当に良かったと思っています。こんな美しい桜みたいに綺麗だなんて、とんでもないですが…でも、私はずっと家族と支え合い、幸せになりたいと思っています』


少し工藤様の唇が動き、ゆっくりと口角が上がった。


『見守ってるよ、いつまでも遠くから…明日の結婚式、君のウェディングドレス姿…見させてもらってもいいかな?』


『恥ずかしいですが…はい、見て下さい…』
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