最高ランクの御曹司との甘い生活にすっかりハマってます
父の手から離れ、絢斗の元へ。


「とても綺麗だ」、小さくつぶやく絢斗。


その熱い眼差しにキュンとなる。


式は進み、誓いの言葉、指輪の交換、そして……誓いのキスをした。


「愛してる」


みんなの前でのキスは少し恥ずかしかったけど、やっぱり……嬉しい。


絢斗と、これで夫婦になったんだ……って、少し実感が沸いた。


全ての儀式が終わり、私達は外に出た。


ブーケトスをする時、萌佳の顔が浮かんだ。


このブーケ、できることなら萌佳にあげたかったな。


私が投げたブーケは、若いホテルの従業員の女性が受けてくれた。


彼氏がいるって聞いてたから、わざとそちらの方に投げたんだ。


すごく喜んでくれたみたいで、私まで幸せな気持ちになった。


両親や参列してくれた人達の笑顔を見たら、何だか……ホッとした。


私達は、来てくれたみんなにお礼を言って、今日はマンションに戻った。


「疲れただろ? 大丈夫?」
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