最高ランクの御曹司との甘い生活にすっかりハマってます
まるで、マンションでの同居生活がまだ続いているようだった。


毎日、甘い言葉の連続で、相変わらず私は胸を踊らせキュンキュンしている。


だからかな、マタニティブルーになることもなく順調に過ごせている。


数ヶ月して、いよいよ出産予定日が近づいてきた。


自然分娩――


初めての経験に不安もあった。


絢斗がたまたま家にいてくれた夜の10時くらいに、私は突然陣痛に襲われた。


来た……


産婦人科の先生に連絡すると、すぐに来て下さいと言われ、絢斗が車を出してくれた。


スムーズに進んでるみたいだったけど、陣痛の間隔がだんだん短くなり、痛みが強くなっていくのが怖かった。


だけど……


側にはずっと絢斗がいてくれて、私の背中をさすったり、手を握ったり、痛くて溢れる涙を拭ってくれたりして……


私は、そのおかげで頑張れた。
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