最高ランクの御曹司との甘い生活にすっかりハマってます
総支配人のお願い
結局……


私は、何だかんだ思いながらも、総支配人のマンションに来てしまった。


外観はもちろんだけど、オートロックを解錠し、入ってすぐにあるロビーの広さにも驚いた。


エレベーターで最上階へ。


上がるにつれ、ガラス越しの景色がどんどん綺麗になっていく……


ホテルの上層階から見えるのと同じだ。


街のネオンが、まるで、宝石箱を引っくり返したみたいにキラキラ輝いていた。


最上階には、総支配人の部屋を含め、2部屋しかない。


大きなドアが自動で開いて、私達は中に入った。


広々とした素敵な空間が、目の前に飛び込んで来る。


ここは、いわゆる玄関?


ここだけで、私の部屋くらいはあるかも知れない。


どれだけ狭い部屋に住んでいたのかって、ちょっと悲しくなる。


奥に進んで、リビングに案内されて更に驚いた。


まるで、うちのホテルの部屋みたいだ。


この素晴らしい空間には、間違いなく総支配人クラスのセレブしか住めないだろうと思った。


総支配人は、やっぱり……とてつもなくお金持ちなんだ。
< 38 / 257 >

この作品をシェア

pagetop