最高ランクの御曹司との甘い生活にすっかりハマってます
そして、一夜が明け、いよいよプロポーズの当日。


雨が止んで、春の陽気が戻っていた。


良かった……長雨にならなくて。


特に今日は、とても大切な日だから。


ホテルに出勤した私は、まずプロポーズの舞台になる場所を見にいき、最終の段取りを全て確認した。


後は作戦の成功を祈るばかりだ。


森田様は夕方3時にチェックインした。


フロントで受付の応対をしてる萌佳が、私に「頑張れ!」とばかりにウインクを投げてくれた。


萌佳には全て話していたから、無言の応援が心強かった。


いよいよだ……


何だかドキドキしてきた。


ベルマンが私達の前を通って、森田様と彼女のさくらさんをお部屋に案内していく。


森田様は私達をチラッとみて、さくらさんに気づかれないように頭を下げてくれた。


さくらさん……


眼鏡をかけた、とても可愛らしい女性だ。
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