最高ランクの御曹司との甘い生活にすっかりハマってます
いよいよ、私は茅野君と打ち合わせをしながら準備に取り掛かった。


今日のプロポーズの舞台。


それは、ホテルの敷地内にいくつもあるオシャレなフォトスポットの1つ。


そこには1本の桜の木があり、今、満開を迎えている。


朝も確認して思った、雨に打たれて全部散らなくて良かったって。


下からライトアップされた桜は、何とも幻想的な雰囲気に包まれている。


その場所に、普段は置かないテーブルとイスを用意した。


そうこうしてるうちに約束の時間になり、食事を終えた森田様が、さくらさんを連れてやってきた。


「すごく綺麗……」


さくらさんはまず桜の木を見上げて、その美しさにとても感動していた。


森田様、笑顔が消えてしまって大丈夫かな。


緊張が私にも伝わってくるよ。


お願い、頑張って……


祈るような気持ちで、私は2人を見守っていた。
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