最高ランクの御曹司との甘い生活にすっかりハマってます
もう1つの桜の前で
「一花、お疲れ様」


更衣室で声をかけてきたのは萌佳だった。


「お疲れ様、萌佳も終わり?」


「うん、それより森田様のプロポーズ大作戦どうだった?」


目を輝かせて興味津々に聞いてくる。


「それが……」


ダメだったの? っていう顔をする萌佳。


「実は……大成功だった!」


私は右手でOKマークを作った。


萌佳は「ほんとに!?」って、ものすごく嬉しそうな顔をした。


そして、続けた。


「森田様、良かった~! うちのホテルでプロポーズするなんて本当にすごいね、ちょっと鳥肌」


「うん、桜の下で感動のプロポーズだったよ。森田様、すごく嬉しそうだったし、2人とも幸せそうだった」


「そっかぁ、見たかったなぁ~なんかちょっとうらやましいね、彼氏いない組としては」


「本当、そうだね……」


萌佳には、まだ絢斗と同居することは言ってない。
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